SENSHU RUGBY 2020 ~ 悲観することはない流経戦敗北 日大戦は規律とスピードで上回れ!


専修 17−52 流通経済

関東大学ラグビーリーグ戦第2週、専大は期待されたような勝利を得ることはできなかった。過去2年は2018年14−56、2019年33-57というスコアだったので、スコアだけ見れば2年前に逆戻りしてしまった感もある。

確かに流経の留学生は大東より質が高かった。彼らは味方に対して時間、スペース、そして精神的余裕を作り出すことができ、緩んだ防御網にスピードのあるランナーが走り込んで来る。いつものパターンといえばそれまでだが、しかし壊滅的にやられたというほどではなく、ポジティブに見れば個々の選手の力は引き続き着実に上がっているよう感じられるシーンも少なからずあった。
一つ残念なのは、今年のチームがぶっつけ本番で試合をしていることで、それはどのチームも同じだが、主力の抜けた後だけに、春からトレーニングをしてBグループに昇格した春季大会や練習試合で強いチームと試合をしていれば、もう少し対処もできただろう。
とにかくこの負けを引きずるわけにはいかない。昨年の対戦結果を見れば、ある意味で流経の負けは勘定に入っていたともいえる。
ただし、目標とする大学選手権に出場するためには、大東という関門を突破した今、次の日大戦を落とすわけにはいかない。

昨年は21-29と8点差の負けだがスコア以上に悔やまれる一戦だった。
(過去記事)
SENSHU RUGBY 2019 ~ いよいよ黄金世代・郡司組の最終戦。勝って春季大会Bグループ昇格だ!

それだけに今季は絶対にリベンジを果たさなければならない。
発表されたメンバーは以下の通り。

【関東大学リーグ戦 1部 第3節 vs日本大学】
10月17日(土) 11:30KO

1.檀野 友多郎
1.檀野 友多郎
2.小栗 冬雅
3.栗山 塁
4.小笠原 颯
5.久次米 航希
6.西小路 大河
7.春口 陽
8.原 健将
9.友池 瞭汰
10.髙居 海靖
11.飯塚 稜介
12.夏井 大樹(C)
13.平山 壮太
14.花田 悠太朗
15.古里 樹希
16.山口 和明
17.米沢 豪真
18.松尾 龍之介
19.西尾 開登
20.山下 拓真
21.酒井 亮輔
22.松尾 東一郎
23.水野 景介

開幕からの2試合に出場していなかった副将の西小路が戻ってきた。この間、6に入っていた折居も素晴らしい動きを見せていただけに気合いを入れているだろう。
そして何よりも注目されるのは初キャップとなるSOの高居(1年・御所実業)。182cm94kgのサイズは卒業した郡司(184cm91kg)級で片岡(181cm82kg)より大きい。
同じく1年で花園決勝で相まみえたWTB飯塚(桐蔭)は開幕戦から出場しているが、高居の場合、司令塔のポジションだけに、村田監督の下で積み上げてきた専大ラグビーにどれだけフィットしているかがポイントになる。
高居の魅力はキックで、これは郡司に引けをとらない。また、身体のサイズがあるだけに、同じく郡司のように自ら前に出てオフロードパスを繰り出すこともできるはずだ。この高居と友池のハーフ団はこれから数年の専大の心臓部となるだけに、是非注目していただきたい。

日大はFW、BKとも力のある選手を揃えているが、いくつかの不祥事に見るように規律にやや難があると見る。17日の天候は雨の予報だが、FW中心のスローな展開には付き合わず、規律とスピードで上回り、飯塚と花田の決定力を生かしたい。ディフェンスは平山、春口の大分舞鶴コンビがハードタックルでチームを鼓舞するはずだ。
村田監督は流経戦敗北を糧にして、細かなところまでチームをチューンアップし、最後にムチを入れて選手をピッチに送り出すだろう。
チームは十分な仕上がりで日大戦にのぞむ。
それだけにサポーターも昨年のような弱気は禁物。勝てるという気持ちを全員で共有できれば、2014年の入替戦以来の日大戦勝利は自ずと転がり込んでくる。

文責:京谷六二